ベン経の泣き所

とあるベンチャー企業の経理の人が、経理的視点を入れたり入れなかったりしながら仕事や日常のことを書きます。

新型コロナウイルスに振り回される

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スギ花粉症歴xx年です


ここ最近、ものすごい勢いで間接的に攻撃されている感じがすごい。

 

①マスク買えない問題

マスクにはウイルスの拡散防止の効果があり、予防効果はあまり期待できない。

・・・はい、そうです。知ってます。

コロナ関係なく、この季節はスギ花粉症なんです。

しかも今年は暖冬の影響で立ち上がりが早いんです。

花粉症患者にとって、マスクがないのは本当につらい(あってもつらいけど)

QOLが著しく低下、仕事にならない人もたくさんいると思います。

「来週にはマスク不足解消」って言ってたような気がしますが気休めでした。

すべての花粉症患者が必要十分なマスクを手に入れられますように。

 

②いろいろ自粛問題

緊急事態ですから仕方ない面あります。

楽しみにしていたイベント等が中止や延期になってしまうのは我慢するとして。

この影響で事業が立ち行かなくなってしまう会社やお店、団体がきっと出てきます。

それは雇用にもきっと影響するでしょう。消費増税より酷いかもしれません。

国や政府にはそういったところへのケアもお願いしたいところです。

 

③リモートワーク推奨問題

だいぶ前から言われていたことが、強制力を持って始まった感があります。

業種や業態の特性上、リモートができない人もたくさんいると思います。

生活必需品を提供する店舗や、その商品を運ぶ物流にかかわる方・・・。

某衛生用品メーカーは数年前から「製造工場を除き」在宅勤務を制度化してます。

いま、マスク需要もあり製造工場はフル稼働、在宅やリモートどころかがっつり残業でしょう。

できる人はリモートや在宅で、というのはとても合理的でマクロ的には正解でしょう。

しかしながら感情面ではもやもやしたものが残るのが正直なところです。

 

④一斉休校問題

先週木曜日に、急に大本営発表のように伝わりました。

翌日金曜日の夕方くらいになって「実情に合わせて判断を」的な後出しがありましたがもう遅いですね。

その影響が直撃する子育て世帯の両親の多くが働いているでしょう。

当人も不安でいっぱいでしょうし会社側も出勤を強制するわけにもいかず手探り状態です。

今週からどうなるか。。。子育て世帯にもケアしつつ、そうでない社員に負荷が寄りすぎないようにバランスをとらねばです。

 

*****

昨日今日でティッシュやトイレットペーパーも品薄になりました。

在庫はたくさんある、と言われてますが目の前に無いと不安になるのは自然です。

圧倒的物量で安心感を提供するしか打開策はないと思ってます。

マスクもそうなるといいなぁ・・・一連の騒動の早期解消を切に願います。

雑草の世界からビジネスやキャリアを考える

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逆風にさらされても折れないしなやかさを求めて

普段まったく選ばないジャンルの本を縁あって読んだのですが、これがとても示唆に富んでいました。

<稲垣栄洋『雑草はなぜそこに生えているのか』 筑摩書房 (2018年)>

結論:雑草の世界の理屈はビジネスの世界でも通じる

 

理由① 雑草は強い植物とは戦わない

雑草は、基本的に強くない植物であり、植物が最も生きやすそうな森の中にはいないそう。

植物が成長するために必要な要素「光」「水」「温度」の確保において、より背の高い植物や根の深い植物に負けてしまうから。

 

これって、これから新たに製造業で事業を起こすベンチャー企業が少ないことと似ていると感じます。

大きな市場があったとしても、そこにはすでに歴史ある大企業が、設備も商流もノウハウも圧倒的に整った状態で存在している、、、製造業はそんなイメージがあります。

 

他方、インターネット事業においては、これまで存在しなかった市場を作り出すようなモデルがたくさん登場しています。

例えばユーチューバーなどは、インターネットの普及や高速化があってのビジネスの代表格だと思います。

さらに、その拡大により事務所ができ、上場企業まで誕生していますが、これは旧来の芸能事務所とは完全に棲み分けができ、直接的に戦う必要がなかったからこその成功ではないでしょうか。

 

理由② 雑草は変化する

雑草は、生き残るために様々な変化を遂げるそうです。

暑さや寒さに強くなったり、発芽までの期間が長くなったり短くなったり、周りに生えている植物に合わせて自身の高さを変化させたり。

そうした変化により、既存の強い植物と共生できたり、ライバルとなる植物がいないところで生息できたりするようになります。

 

これはもう、ビジネスの世界そのものだと思います。

新たに事業を起こす場合、既存事業で正面から大手と戦っても全く勝ち目がありませんので、より安価にサービスを提供する、特定の分野に特化する、新技術で大手と異なる収益モデルを作るなど、何らかの戦略を持って臨むはずです。 

時代に合わせて、その環境やタイミングを見極めて変化していくことが求められていることであり、適合できないと植物の世界と同様に競争原理が働き淘汰されてしまう。。。

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平成の時代が始まったとき、世界の時価総額ランキングには日本企業がたくさん名を連ねていましたが、令和の時代となった今ではトヨタ自動車くらいになってしまいました。

世界の時価総額ランキングの上位は、GAFAと呼ばれる新しいサービスを絶えず世に送り出す企業であり、(恐らく)意識的に変化を起こしている企業です。

現在の日本の時価総額ランキングにおいては、伝統的な大手の製造業や金融業が殆どであり、「この会社の本業ってなんだっけ?」となるくらい変化している会社はソフトバンクグループくらいに見えます。

 

先日、QRコード決済の先駆けとも言える企業が、救済とも取れる恰好で買収されました。

大手資本との体力勝負に持ち込まれて力負けしてしまった感がありますが、こういった新しいチャレンジをして、世の中に変化を起こしていく企業が増えていくことがもっともっと必要だと個人的には感じています。

・・・必要だとは思いながら起業するほどの気概はないため、そういった企業のバックオフィスを担うことで間接的にでも貢献できたらいいなと考える日々です。

 

最後に、今回読んだ本は中高生向けのものですが、大人が読んでも得るものがありました。 

「ナンバー1になれるオンリー1の場所を探す」(著書186ページより)、これはキャリアを思考するにあたり大切にしたい考え方です。

需要が多くなくても、それ以上に供給が少なければ引く手は多くなります。

雑草のように絶えず変化をすることで、いつでもどこでも誰とでも働けるようなキャリアを築きたいものです。

戸建てのデメリット

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世間はすっかりクリスマス


こんにちは。

 

戸建ての家に約10年住んでみて、前回とは反対に「マンションの方が良い」

と思うことをつらつらと書いていきます。

 

1.防犯性の低さ

ほとんどのマンションにおいて、入口にオートロックがあると思います。

開いたタイミングで入れてしまうという点はあるものの、管理人がいたり

防犯カメラが複数あったりと、一定ハードルの高さがあります。

また、ある程度の高層階になるとベランダ側からの侵入も難しいです。

 

戸建てでは玄関のほかに、鍵付きのゲートがある家はよほどの豪邸ですし、

ベランダや窓からの侵入を物理的に防ぐには限界があります。

割れにくいガラスや2重ロックなど、時間や手間が掛かる状況にして

侵入を諦めてもらう方向の努力をすることになります。

 

現代のサンタクロースがどうやってプレゼントを届けているのか。

子供の年齢がある程度上がってくると気になるらしいです。

 

2.交通事故のリスク

戸建ては、基本的にある程度の広さの道路に面している必要があります。

そしてある程度の広さの道路があれば、当然ですが車両が通行します。

 

そのため、交差点に面しているような家では、何らかの拍子に

車が突っ込んで来る可能性が少なからずあります。

実際に、ご近所で玄関先に車がぶつかってきたような痕跡があったのを

見たことがあります。

 

マンションに住んでいれば、玄関先に車が突撃してくることは極めて

稀なことではないでしょうか。

 

3.気密性の低さ

夏の冷房、冬の暖房、ともにマンションの方が効きやすいです。

戸建てでもしっかりした注文住宅であれば気密性の高いものがありますが、

建売やいわゆるローコスト住宅ではまずかなわないところです。

 

4.共用サービスが無い

戸建てでは難しい、マンション特有のメリットとも言える点です。

 

来客対応等に、ホテルのような立派なロビー・ラウンジが使えたり。

フロントサービスや宅配ロッカーで日常生活のサポートが得られたり。

親戚が来るからとゲストルームを手配できたり。

 

専用の公園があれば、安心して子供を遊ばせられるのではないでしょうか。

 

5.自治会等の近所付き合い

マンションでも全く無いことは珍しいですが、戸建てでは避けて通れない

もののひとつです。

特に、ゴミ回収が個別ではなく、回収場所が決まっていて掃除を輪番制で

行うような場合、面倒ごとが多いです。

「回収されないゴミを出す」

「掃除当番をしない」

「指定の時間に出さない(出せない)」

・・・この辺りに該当する世帯が近所にひとつでもあるとざわつきます。

 

ゴミを出さない生活は無理なので、いつでも捨てられて掃除当番がない

マンションはいいなー、と思います。

 

6.世間体、見栄

気にしなければそれまでなのですが、ぱっと見で所得・資産の違いが

見えたりします。

 

例えば、開発分譲の戸建てで同じような世代が入居したとして、

両隣はピカピカ高級車、自宅は安価な車、という状況もあり得ます。

 

マンション内で何階に住んでるからどうこう、という話も聞きますが

そのマンションに住んでいない人からすると分からないことです。

 

その点、戸建てでは家・外構・車等のグレードが、住人とセットで

認識されます。

 

本当に気にしなければそれまでなのですが、、、

家族を含めると意識してしまう人は少なくないと思います。



以上6点、戸建てのデメリット(マンションの方が良いこと)でした。

 

戸建てもマンションも一長一短、人それぞれ重視する点は違うので

どちらがいいとは言い切れないですね。

たくさん悩んで、後悔しない判断をしたいところです。

戸建てのメリット

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家の歴史は家族の歴史

こんにちは。

 

戸建ての家に約10年住んでみて、実際によかったと思うことを

つらつらと書いていきます。

 

家族会議において、戸建てに住みたい人はこちらを武器に、

マンションに住みたい人はこちらの論点を避ける形で

活用いただければ幸いです。

 

 1.トイレが2つある

とても地味ですが、マンションではまず叶えられない要素です。

特に朝の時間帯は行動が重なることも多く、家族の人数が増えるほど

その効用(?)が大きくなります。

 

また、ノロウイルス等の感染系の病気を発症した際に、

隔離しての利用ができる点もメリットとして上げられると思います。

(特に小さいお子さんがいる家庭において)

 

2.管理費・修繕積立金が無い

制度としてはないものの、実際にはそれに類する費用は発生するため、

マンションと同様に負担がある点は変わりません。

違いは、その管理や修繕を自分自身の考えで決められるところです。

 

例えば外壁の傷みが見えてきたときに、

 

「少し早いけど早めに修繕しよう」

「来年まで待って屋根と一緒に修繕しよう」

「見た目だけの問題だからしばらく様子をみよう」

 

どれを選んでも自由(自己責任)です。

 

一方、マンションではこうは行きません。

基本的には修繕計画があり、それに沿って管理組合等で意思決定を

行なうことになります。

 

大規模修繕に備えて、修繕一時金が必要になるケースもありますが、

これを個人の都合で断ることは原則難しいと思われます。

 

3.駐車場が近い、平置きである

戸建てで駐車場がある場合、玄関からそう遠くない場所が一般的です。

ケガで歩くのが大変、荷物が多い等、近くて助かることは多いです。

 

また、機械式や地下駐車場になるケースは稀ですので、浸水被害等が

発生しにくい点もプラス要素です。

 

4.ペットに関する制限がない

我が家では、そこそこのサイズの犬(中型犬15kg)を飼っています。

最近はマンションでも、ペットをOKとするところが増加していますが、

規約で様々な制限があることが大半です。

 

犬・猫に限る、体高は●●cmまで、などなど。

 

「大型犬を飼いたい!」

「リクガメを飼いたい!」

 

そんな希望がある場合、マンションでは難しい可能性があります。

 

反対に、アレルギーなどにより「動物NG」の場合はより深刻です。

 

戸建てであれば、ペットを飼わなければいいだけですが、

ペット可のマンションの場合、共用部分などで接点が出てくる

可能性があります。

 

また、ペット禁止のマンションであっても、規約違反して飼うケースや、

規約改定がなされてペット可になってしまうなど、個人ではどうにも

コントロールできない要素があります。

 

5.音、振動にあまり気を使わなくていい

洗濯・掃除など通常の生活範囲内であれば、夜間や早朝であったとしても

迷惑をかけること、かけられることは起きにくいと思います。

 

深夜に楽器演奏、大音量での音楽鑑賞などはさすがに問題ですが、

お米を砕く音が少しうるさいGOPAN位なら、気兼ねなく使えます。

 

以上5点、戸建てに住んで実際によかったことでした。

次回は戸建てのデメリットについて書きたいと思います。

10年目の住宅ローン控除

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正解は人それぞれ




こんにちは。

 

ついに今年、住宅ローン控除の最終年(10年目)となりました。

 

住宅ローン控除の制度は、その時々で結構な変化があるようで、

最大控除額が違ったり、期間が変わったりします。

 

私がローンを組んだ当時(2010年、平成22年)は、

年間50万円、最大で500万円の控除と話題になっていました。

(実際にそんな高額ローンを組めるのは一部の方ですが、、、)

 

一時期は年間20万円、最大で200万円の控除まで縮小しましたが、

消費増税(5→8%)を機に年間40万円、最大400万円まで拡大し、

さらに今回の消費増税(8→10%)に合わせて期間が10年から13年に

延長されることとなりました。

 

また、消費増税の影響を低減するため、収入制限はありますが

「すまい給付金」というより直接的な還元策も導入されています。

 

景気が悪化しないよう、国はあの手この手で必死です。

 

これらの政策に乗っかることはある意味合理的ではあるのですが、

組んだ住宅ローンを返済するのは他ならぬ自分自身です。

 

住宅ローン控除はあくまで「控除」であるため、

本来負担すべき所得税や住民税の金額以上の減税効果はありません。

 

さらに、やむを得ない事情であれ、その住宅に住み続けないと

控除は受けられない決まりです。

 

例えば勤務先の事業整理やMA、統廃合による配置転換やリストラ。

事故や病気により、家計の収入が2馬力から1馬力になることなど。

 

収入が減ったときにローン返済ができるか?

何らかの事情による転居のときにどう対処するか?

 

控除は最大限活用しつつ、本質的な要素もきっちりと検討して

おきたいところです。

 

実際に私が組んだローン総額は、当時の年収ベースで4倍程度、

月の手取額に占める返済額の割合は20%未満です。

 

住宅に対していろいろと妥協したのは確かですが、

10年経った今でも後悔はなく、その当時の判断を支持します。

 

未来の自分に文句を言われないよう、住宅購入は慎重に。

面倒ではありますが考え抜きましょう。

年末調整とSmartHR

こんにちは。

今年も年末調整の季節がやってきました。

 

会社員をしている限り、避けては通れないもの。

取り戻す税金があっても面倒であることには変わりありません。

 

現在の勤務先では、巷で評判の高い「SmartHR」を使っています。

今年、初めて使うことになったのですが、申請者が迷いにくい工夫をあちこちに感じました。

 

行う作業自体は変えようがないので面倒は面倒なのですが、何というか、迷子が発生しないように作られている気がします。

 

私が特にすごい!と思ったのは、住宅ローン控除の借り換えに対応している点です。

 

昨年までは、下記のwebサイトで計算式を都度確認していました。

年に1回のことなので、前回どうするのかを忘れてしまうのです。

 

国税庁HP)No.1233 住宅ローン等の借換えをしたとき

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1233.htm

 

この計算プロセスが、SmartHRでは申請フロー内に織り込まれていました。

(ただし借り換えが1回だけ、という制約あり)

 

最近は「住宅ローンの借り換え」が全く珍しくなくなりましたので、助かる人が多いのではと思います。

 

具体的には、借り換え後の残高が、借り換え前の残高を上回るケースで調整が必要になります。

諸費用を含めた借り換えなどが該当し、諸費用部分は控除が受けられないのです。

 

そのため、このプロセスを飛ばして年末調整すると立派な申告漏れになります。。。

 

異なる事業ですが、同じベンチャーと呼ばれる企業で働くひとりとしてSmartHRさんを勝手に応援しています!