ベン経の泣き所

とあるベンチャー企業の経理の人が、経理的視点を入れたり入れなかったりしながら仕事や日常のことを書きます。

経理上級資格に思いをはせる

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サクラサクのはいつの日か

公認会計士、税理士、簿記1級。

皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
難易度に差はありますが、いずれも難関とされる経理資格です。

キャリアを営業職からスタートした私。
縁あって経理職に携わることになり、必要に迫られ簿記2級を取って早xx年。
経理を軸として今日まで働いていて、上記資格を取られている方とご一緒する機会がたくさんあります。
資格持ちの方は優秀な方が多いと感じますし、できることなら自分も取りたい・・・などと考えます。

 

考えるだけで行動に至ってない理由(という名の言い訳) 

仕事でいっぱいいっぱい
仕事に少し余裕ができる→検討する→忙しくなる→何もしない→以下ループ

朝7時台に自宅を出て帰宅が午前様という日が続くと、週末も睡眠時間を取り戻すための時間に充てられます。
貴重な残った時間で「資格の勉強をするぜ!」という強い意志はなかなか持てない。
というかそこまで意識高くないので無理。

自分の中で必要度が低い
資格が無くても経理実務で困ることがなく、責任者になれてしまいました。

簿記2級程度の知識があれば、最低限の原理原則は理解できています(たぶん)。
必要に応じて基準とか適用指針を確認する、また書籍から知識や実務的な対処を学習することで業務はまわります。
経理職が資格よりも実務経験を優先するのは、そういった背景があるのかもしれません。

自分自身、スタッフに求めるのは高度な知識よりも、調べる能力、仮説を立てる能力、確認する能力、正確に実行できる能力です。
もっと言うと、知識ゼロでも安定して座り仕事を続ける体力とコミュ力、ある程度のITリテラシーがあれば何とかなります。

超大手企業とかでなければ、高度な知識が必要となるケースはそれほど多くなく、監査法人税理士法人など専門家の力が借りられれば十分だったりします。

 

それでも資格を取ろうかなと考える理由 

実務経験だけでは対外的に専門スキルを証明するのが難しい
新規上場に向けた審査においては、経理部門や責任者の職歴や資格を書く項目があります。
上場後、きちんと開示等の業務を行えるだけの体制が整っているかを確認するためです。

ここで上級資格を書けると分かりやすい説明ができるのですが、それが無いと他の上場企業での実務経験が、、、という定性的な内容に留まります。
東証マザーズや二部から一部への市場変更の際にも同様の項目があり、「書けるだけの資格があったらなぁ」と何度思ったことでしょう。

あって困ることはない
過去、転職を複数回しているのですが、その際「資格持ち」の方と競合したことがあります。
資格を持っているだけの方に負けることはないですが、同じような実務経験者であれば資格は無いよりあった方がいいに決まってます。
今後、年齢を重ねたうえでのの転職を考えると、選択肢を広げる可能性として手当したいところです。 

 

最近、主にコロナ騒動に端を発した外部要因により、仕事に余裕ができ資格を検討するサイクルになりました。
キャリアの棚卸的な意味合いも含めて、今後も経理を軸にやっていけるのか簿記1級の教科書を眺めて考えてみたいと思います。